なんでも情報屋なおぎぶそん

主にサッカーU-12の育成論。指導者、保護者に向け情報発信しています。たまに自分の趣味記事も掲載しますが気晴らしに読んでください!

バイエルン戦での侮辱行為・・・侮辱バナーの内容は?ホップって誰?

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ブンデスリーガ第24節、バイエルンVSホッフェンハイムでバイエルンのサポーター側から、対戦相手の出資者であるティートマー・ホップ氏に対しての侮辱的バナーが掲げられた。

侮辱バナーの内容は・・・

これに対してバイエルンの選手、監督や首脳陣が激怒。一旦ゲームは中断しバイエルン選手たちが説得を行い一旦バナーは降ろされた。

その後ゲームが再開、すると再びバナーは掲げられ再度ゲームが中断。

選手たちはロッカーへ引き上げるそぶりを見せるが、バナーは降ろされ再びゲームが再開された。

しかし、両チームの選手たちはプレーをせず、敵味方関係なくボールを回し始めた。このまま16分間プレーはされずゲームは終了している。

ボール回しの動画とバナーを降ろせと選手が詰め寄る動画です。

 

この試合放棄の原因であるバナーに書かれているフォッフェンハイムの出資者であるティートマー・ホップとは何者でしょう?なぜホップは侮辱されてしまったのか?

 

先日、ドルトムントVSホッフェンハイムでも同じようにバナーが掲げられています。

いったい何が起きているんでしょうか。

 

ティートマー・ホップとは?

ビジネス向けソフトウェア大手SAPを創業した5人のエンジニアのうちの1人で、世界で698番目に資産の多い億万長者。ホープ氏の個人資産は約1兆円と言われている。 

ホップ氏とホッフェンハイムとの関係

小さな援助がやがて・・・

ホッフェンハイム地区はバーデン=ビュルテンブルグ州にある人口3300人の小さな村。ホップ氏の生まれ故郷で少年時代にホッフェンハイムのユースに所属していました。

 

その縁で1991年、彼が51歳の頃にクラブに資金援助を始めます。

 

はじめは、ボール購入費などの援助でしたが徐々に援助金が増えていきます。

 

ここからホッフェンハイムの運命が変わります。

 

当時のホッフェンハイムは8部相当の位置付けのリーグに所属、どこの村にもあるような普通のアマチュアクラブでした。

 

しかし、ホップ氏の資金援助を受けたチームは有望な若手選手を獲得し、とんとん拍子に昇格を繰り返し、2000年には3部昇格を果たします。

 

ホップ氏は当時3部を目標とし、クラブ運営も援助なしで自立できるように体制を整えようとするが断念。

 

ドイツサッカー界に新しい風をと、ブンデスリーガ1部昇格を目指すクラブ作りに舵を切ります。

トップ昇格を目指しさらに加速

2006年夏に大改革を行います。ブンデス・リーガの経験豊富なラルフ・ラングニック監督を監督し、元ホッケードイツ代表監督ベルンハルド・ベータース氏をスポーツディレクターに迎えるなど、トップクラスの指導者を集結させます。

 

その甲斐があって2006/2007シーズンに2部へ昇格すると、翌年の2007/2008シーズンでさっそく2位となり、1部の壁など関係なくあっさりと昇格を決めてしまいます。

 

その後、現在もブンデスリーガ1部で試合を行っていおり2017-2018シーズンでチーム最高の3位の成績を残している。

 ホームスタジアムもポッケトマネー

チーム大改革の翌年2007年には、現在使用されている30、000人収容のスタジアムが建設をスタート。建設費用6000万ユーロ(約100億円)はもちろんホップ氏のポケットマネーからで捻出されています。

 ホップ氏の支援は約200億

小さな町から生まれたこのチームにホップ氏が1部昇格までに行った資金援助は1億7500万ユーロ(約200億)を超えると言われている。この金額は王者バイエルンにつぐ金額となる。

 

この散財での昇格によく思わない人は多く「金にものを言わしたレトルトチーム」「金持ちの道楽」などと比喩され、批判的な意見が多い。

 

まとめ

初めはちょっとした地域貢献のつもりで資金援助をしていたのでしょう。

 

ホップ氏は3部昇格の際に自立を促しています。チームはその後4年間は3部に定着しています。なぜに、1部昇格に舵を切ったのかは調べたが詳しくわからなかった。

 

歴史のあるブンデス・リーガで突如、田舎のチームが散財してトップリーグに現れた新参者に対して反発は激しいくなるのは容易に想像できます。

 

先日ドルトムントサポータがフォッフェンハイム戦で同じようにホップ氏を侮辱するバナーを掲げ「3年間のホッフェンハイムでのアウェイは無観客」の処罰を受けている。

 

今回のバイエルンにも同じように厳しい処罰がくだされるでしょう。

 

 原因はなんであれ、自分の応援するチーム、サッカー界全体に泥を塗る行為が後を絶たないのは非常に残念ですね。

 

雨の中で寂しくボールが回されるシーンは悲しいですね。